ケアマネなんて儲からん

「現役並み」という言葉を聞くたびにブルーになる低所得のケアマネジャーが日々の苦悩?をつづるブログです

必ず負ける方法(1)

必ず勝つ方法というものはこの世に存在しませんが、
必ず負ける方法ならいくつもあります。


例えば、「相手を知らないこと」。


相手の強さを知らなければ、その相手と戦うためにどのような準備をすればよいか分かりません。
ケアマネ業務でいえばアセスメント。
アセスメントをしなければ、その相手(利用者)がどのようなプランを求めているのか分かりません。


相手を知ることで、初めて準備をすることができます。
十分なアセスメントをせずに担当者会議に臨めば、サービス事業者から白い目で見られ、
利用者や家族に「そんな話はしていない」「そんなことは望んでいない」と苦情を言われることは必至です。


相手のことをよく知り(知ろうとし)、要望を聴き(ニーズを引き出し)、
その要望に応えることのできるケアプランを作ること。
それがケアマネジャーの役目です。
 


あるいは、「補給を無視すること」。


太平洋戦争では、日本軍は兵站(へいたん)=補給を軽視した結果、多くの将兵が南方で「病死」「餓死」しました。
戦死ではありません。餓死であり、病死です。多くの将兵は戦わずして死んだのです。


短期決戦を目標にした日本軍は、補給線を確保せずに前線に兵を送りこんだため、
物資が前線まで十分に届かないという致命的失敗をしました。


近代戦においては、勝敗は物量で決まります。
多くの武器があり、メシを食い、豊富に弾があるほうが強い。
精神力でカバーできるのはほんのわずかで、腹を減らして刀しか持たない兵隊は、
十分にメシを食い、機関銃を持って待ち構える兵隊に、まず勝つことはできません。
1人くらいは勝てるかもしれませんが、100人中99人は負けるでしょう。


ケアマネ業務でいえばサービス事業者のツテ、でしょうか。
利用者の要望に、どれだけのカードが切れるか。
どれだけ即座に対応できるか。
どれだけの要望に応えることができるか。
介護保険以外の要望であれば、どのようにそのニーズを解消できる方法を示せるか。


すべての要望にケアマネが応える必要はありませんが、
様々な要望の「窓口となれる」ケアマネは利用者の頼りとなることでしょう。
 


長くなりそうなので続きます。