事業所は見ている
「壁に耳あり、障子に目あり」という言葉がございますが、
ケアマネ業務は他人から「見られている」仕事であることを意識する必要があると思います。
ケアマネは利用者に対しては「対人援助職」ですが、
サービス事業者との関係においては「調整役」として振る舞うことが求められます。
サービス事業者との連絡調整、担当者会議の開催はケアマネ業務です。
それゆえ、円滑な連絡調整、会議の運営ができないと、
どれだけ利用者との関係が良好であろうとも、
サービス事業所からの評判はよろしくありません。
とはいえ、利用者から、家族から、クレームを受けたことのあるケアマネは多々いると思いますが、
サービス事業所からクレームを受けたことのあるケアマネはどれくらいいるでしょうか。
サービス事業者とケアマネの関係は、いわば「取引関係」ですから、
それが<ビジネス>である以上、個人的な感情は、いわゆる「営業スマイル」に隠されることが多いでしょう。
直接クレームを言ってくれる人は、むしろありがたい存在です。
自分の何が良くなかったのかが分かる。
しかし、皆さんもご自身を振り返ってみてください。
何か不満に思ったとき、あなたはすぐにその不満を相手にぶつけますか?あらゆる場面において?
そうではないはずです。
まして、ビジネスの世界では。
不満を飲み込むはず。
そして、陰口を言う。
聖書の言葉ではありませんが、陰口を言ったことのない人はいるでしょうか。
自分が言っているのなら、自分も言われている。
そう考えるのが素直です。
ブログや掲示板、Twitterでの意見発信も同じです。
自分の意見は、書き込みは、自分が思っている以上の人に見られている。
業務もまた然り。ケアマネ業務は、あなたが思っている以上の人に見られています。
批判してくれる人はまだ良い。
スルーして、記憶に残らないのも問題ない。
しかし、鼻で笑う人もいる。
このブログの記事も、鼻で笑う人はいる。
では、どうするか。
笑われたくないから、意見を言わないようにする。
笑われたくないから、人から見られないようにする。
ブログや掲示板であれば、そういった手段もあるでしょう。
しかし、仕事の場合、その手段は通用しない。それでは仕事にならない。
ゆえに、<笑われない仕事>をすることが重要です。
それは決して、過度に他人の視線を気にして他人に媚びることでも、迎合(げいごう)することでもありません。
誰に見られても恥ずかしくない仕事をする。
誰に見られても恥ずかしくない意見発信をする。
見られている。ならば、見られていることを意識する。
どう見せるかではなく、堂々と自分を示す。
自分を飾り立てるのではなく、素のままの自分を磨く。
常に正々堂々と。
誇り高くあれ。
誰に見られてもいいように
誰に見られても恥ずかしくないように
仕事をするというのは、意見を発信するというのは、そういうことだとわたくしは思います。
嫌なら見るな。
嫌なら仕事を頼むな。
なんてのは、「見られる立場」にある以上、通用しないんですよ。
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