ケアマネなんて儲からん

「現役並み」という言葉を聞くたびにブルーになる低所得のケアマネジャーが日々の苦悩?をつづるブログです

スポーツ中継と認知症

最近は卒寿を過ぎても元気一杯!白寿間近でも要支援!
な~んて方が多くなっている今日この頃だと思われますが、


わたくしが担当しておりますご利用者様でも、「90代四天王」とでも呼ぶべき、おそるべき90代がいらっしゃいます。


最近「四天王」では足りなくなり、「五人衆=クインテット」になり、さらにはそれを超えて「六人衆」、あるいは「八大明王」に近付きつつありますが…。そのうち「十二神将」になったりして…。


と、まあ、それはともかくといたしまして、お元気な90代。
果たしてこの方たちが弱ることがあるのか。
逝くならポックリか?ある日突然ご臨終か?


などと思っていたのですが、


なにやらこのところ、物忘れが進行する方が出て参りました。
最初は「さすがに年だからね~」なんてタカをくくっていたのですが、
どうやらそうでもない様子。


ハテ?と理由をさぐっておりましたところ、元々外出しない方なので、コロナ自粛はあまり関係ない様子。
外出好きで、コロナでデパートに買い物に行けない90代の方々はブツくさ不平を口にしつつも、なんだかんだと元気で、緊急事態宣言が解除されるや、即お出かけしちゃうなどアグレッシブさを維持しておりますところ、


元から外出しない人のほうが影響を受けている。


これは一体、どういうこと???


と思っておりましたら、ヘルパーさんからナイス・ヒントが!


「最近、スポーツの話題も無いですよ」


それだ!


外に出るのが好きだった人=出られなくてつまらない=再開を今か今かと待ちわびている→緊張感が保たれている


外に出るのが好きではなかった人=出られなくても平気=テレビがあれば大丈夫=高校野球中止!大相撲中止!プロ野球中止!→見るものが無い→日常生活から刺激が失われる


そう思い至れば実に簡単な答えだったのですが、いやはや、その流れは思い至りませんでした。


「野球もお相撲もなくて残念ですね~」とは会話していたのですが、ほぅほぅ。
スポーツ中継の中止がここまで影響するとは予想外でした。


生活に刺激がなくなると、色々と面倒になる(片付けができなくなる・ズボラになる)→物忘れが進行する


言われてみれば当たり前のことなのですが、いやはや、ここまでとは。


テレビも認知症予防に役に立っていたんですね~
「テレビばっかり見てるとボケちゃいますよ」は違ったんですな。
テレビ業界の皆さん、ごめんなさい。
これからも良い番組を作ってください。


そんなこんなで勉強になった、というお話でございました。
(そんなの常識!という方はスルーでお願いします!w)