ケアマネなんて儲からん

「現役並み」という言葉を聞くたびにブルーになる低所得のケアマネジャーが日々の苦悩?をつづるブログです

ヘルパーコロナ訴訟

広島県三次市でヘルパー事業所がご利用者ご遺族に訴えられた事件。


https://www.chugoku-np.co.jp/local/news/article.php?comment_id=686122&comment_sub_id=0&category_id=256


この事件では、


・ヘルパーが感染源であると立証できるのか
・ヘルパーにはどのレベルの注意義務が求められるのか
・事業所の監督責任のレベルは?
・3月31日の時点で味覚障害が周知のレベルに達していたのか


等々が争われるのだろうと推測できますが、


それとはまったく無関係に、まずこのニュースを聞いて思い出しましたのは、
この事件が起きたのとちょうど同じ3月頃のこと。


某利用者様宅にて、うちのサービス提供責任者がそこの娘様より、


「ヘルパーさんに外出を控えるよう指導されていますか!?」
「週末に出かけるようなヘルパーさんは訪問させないでください!」


とのご要望を賜ったわけでございます。


まあ、それだけなら、


<過敏になっている人もいるよね>
<そういうのがあるから出かけ辛いよね>
<ヘルパーやケアマネが旅に出て感染したとか言ったらニュースになるよね>


てな話で終わるわけですが(それだけでもイヤですが)、


そこの娘様の愉快なところは、


・自分はバンバン外出
・気にせずT京から毎週利用者様宅を訪問する


という人だったということ。


<ダブルスタンダートって知ってる?>
<どの口が言うの?>
<あんたは無敵なの?感染しないの?バ○なの?>


と、話題になった記憶が蘇りました。


ええ、別にこの事件のご遺族がそのような方、と言っているわけではもちろんありません。


が、少なくとも、<ヘルパーが感染源となって利用者を発症させてしまった>ということが訴訟となるのであれば、


・どこまで高いレベルの対策を求められるのか現場は披露し、辟易するであろうこと
ビビッて離職したり休職したりするヘルパーさんは1人や2人ではないであろうこと
・ますますヘルパーのなり手が少なくなるであろうこと


は確実なのではないかと思います。


その上で、蛇足ですが、この事件、世間一般の皆様とワタクシの感覚は異なるかもしれませんが、


<82歳女性・1人くらし・週2回のヘルパー利用のみ>だったのであれば、


文字面だけでは<要介護度は低め、要支援の可能性もある>と捉えられます。


つまり、≪ADLは高め、日常生活自立度も高め(認知症状があったとしても低め)≫と一ケアマネとしては思います


そうしますと、世間様が思っているような<ヘルパーに任せきりだった家族>という像は今一つ思い浮かばず、


<今までヘルパーに任せきりだったくせに今更口を出すか>という感情論はどうなのかな~


と思いますとともに、利用者さんが要介護度の低い方だったのであれば、


<自分が熱を出した後でもヘルパーサービスを利用している>ことについては、どう考えるべきなのか興味深いところです。


利用者さんとヘルパーさんの間では信頼関係があったのではないかと思いますが、どうなんですかね~。すべては想像の域を出ませんけれども。





想像で書くなよ、と言われそうなのでこの辺りにしておきますが、


それにしても、おっかないですね~


新型コロナウイルスについて、免責の誓約書でも作っておいたほうが良いのかな~


ちゃんと対策していれば問題ない、と言われちゃうんでしょうけど、考えさせられちゃいますね。(ふぅ)