ケアマネなんて儲からん

「現役並み」という言葉を聞くたびにブルーになる低所得のケアマネジャーが日々の苦悩?をつづるブログです

医療連携?

最近ケアマネ業界では何かと話題の「医療連携」。


ケアマネジャーは医療職ではないので、そんなに医療知識の勉強ばっかりしなくても良いと思うのですが、医療サイドはケアマネジャーに何を求めているのですかね?


ケアプランを作るためには、「予後予測」ができていれば十分だと思うのですが。


例えば「がん末期」の利用者さんを担当した場合、その「がん(癌)」がどういう癌なのかを勉強するよりも、


こういう兆候が出たらあとどれくらい


とか、


こういう兆候が出たらこうなると予測されるから、それに対応できるサービスを手配する(準備する)


とか、


ケアマネジャーにはそういう知識が必要だと思うのですが、なんかズレてる気がします。


ケアマネジャーは医療知識が少ない!


と、怒る人がたまにいますけど、そんなの当たり前なわけで。


だって医者じゃないんだから。餅は餅屋。医療のことは医者に聞けば良いと思うのですが、業界では違うようで。


医者だって専門外の病気のこと分かってないくせに(小声)


まあ、そんなわけで、病気の知識なんざ、今のご時世はネットで検索すれば分かるわけで、
ケアマネジャーの皆さんも自信を持って医療職と対峙して良い、と思うのですが、
そのためには「予後予測」は絶対に欠かせないので、


・この病気はこういう経過を辿る
・その経過の兆しを見逃さない(自分じゃなくていい=医療職に見つけてもらえばいい=見つけてもらえる体制を整えておく)
・経過(変化)に素早く対応する


この3つを怠らなければ、たとえその病気のことを「かじった程度」だったとしても、信頼される<相談援助職>になれると思います。


繰り返しになりますが、ケアマネジャーは医療職ではないので、必要な知識をはき違えないことが重要だとワタクシは思いますが、どうなんでしょうかね。

 
 
 
 
 
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ああ、指定更新

にほんブログ村様からお便り(メール)をいただくまで、すっかりブログの存在を忘れておりました。
放置していてごめんなさい。ごめんなさい。


これからは気を取り直して…月1回くらいは…


げふん。 

 

さて、当方、目下事業所の「指定更新」に奮闘中でございます。
ゆえにそのネタでございますが、


指定更新、書類多すぎ。


なんですか。これは。嫌がらせですか。そうですか。
しかも「作成例と違うといちいち言われる」って何。


だったら名前だけ変更できるようにして、市町村が書式を一式送ってくればいいんじゃね?
そんなに型に嵌めたいならさ。


民間なのにお役所仕事の片棒担がされている感じがしてとても辛い。
割り切れば楽なんでしょうけど、


役人の作った文章って気持ち悪い。


精神的に耐えられないので、つい手直しして独自に作りたくなっちゃんですよね。
文章が上手なお役人の方がいらっしゃいましたらゴメンナサイ。
分かりやすく作ってくださっているお役人の方がいらっしゃいましたらゴメンナサイ。


でもさ、例えば「居宅 運営規程」で検索すれば色々引っかかると思いますけど、まあ、すごいすよ。


例えば、これ。


「(事業の目的)
第1条 ○○法人○○が開設する○○居宅介護支援事業所(以下「事業所」という。)が行う指定居宅介護支援の事業(以下「事業」という。)の適正な運営を確保するために人員及び管理運営に関する事項を定め、事業所の介護支援専門員その他の従業者(以下「介護支援専門員等」という。)が、要介護状態にある高齢者に対し、適正な指定居宅介護支援を提供することを目的とする。




主語が無い。



訪問介護になるともっとすごくて、


「(事業の目的)
第1条 ○○法人(以下、「運営法人」という。)が開設する○○事業所(以下、「事業所」という。)が行う訪問介護事業、訪問介護相当サービス及び訪問型生活援助サービス(以下、「事業」という。)の適正な運営を確保するために人員及び管理運営に関する事項を定め、要介護者、要支援者又は事業対象者(以下、「要介護者等」という。)に対し、事業所の介護福祉士、訪問介護員研修の修了者等(以下、「訪問介護員等」という。)及び一定の研修を修了した従業者等(訪問型生活援助サービスに限る。以下「従業者等」という。)が、利用者の居宅において入浴、排せつ、食事の介護、その他の生活全般にわたる世話又は支援等の適切な訪問介護、訪問介護相当サービス(以下「訪問介護等」という。)及び訪問型生活援助サービスを提供することを目的とする。」


  


はい。何言ってるか分かる人~


  

 
天才かよ。
誰宛の文章なのよ、運営規程って。利用者に分かってもらおうとする気持ち、1ミリくらいある?
 
 
てな感じで、イライラしながら作り直してると時間がかかるわけで、そんな感じで作ってると
 
 
 
補正の嵐が吹き荒れる
 
 
 
わけで、


まあどうせ頑張って作っても誰も読んでくれないんだし、どこかで割り切らねば、と思いつつ、ただ単に気持ちが悪くてたまらないので、今日も今日とてパソコンに向かう今日この頃でございます。
 
  
 
バカですね~
 
補正、あと1回で終わるかな。トホホ

ケアマネジャー業務が嫌になる10の理由

すっかり更新しておりませんでしたが、
つい先日、ほとほと業務が嫌になることがありましたので、愚痴をこぼしに参りました。
マイナスの記事で恐縮ですが、憐みのまなざしを送っていただければ。


<ケアマネジャー業務が嫌になる10の理由>


1)なぜか月額報酬
 ケアマネジャーの報酬は月額制。
 利用者宅を月に1回訪問しようと3回訪問しようと、ケアプランを何度作り直そうと同じ金額です。
 医療だったら診察ごとに、処方箋を出すごとに報酬が貰えますが、ケアマネジャーは<業務量>に対する報酬が認められていません。


2)サービス利用がなければタダ働き
 がん末期等の一部の例外はありますが、面接して資料作って分析してサービス事業所と連絡調整してケアプラン作ってサービス担当者会議開催しても、利用者さんが「やっぱりサービスいらないです」と言ったら無報酬です


3)なんでもケアマネジャー
 医師、看護師、行政は、自分たちの業務外のことについては、すぐに「ケアマネさんに相談してください」とおっしゃいますが、それはケアマネジャーの業務ですらないことがほとんどです。ケアマネジャーは福祉の便利屋ではありません。そうさせたいなら金をくれ。


4)説明義務もケアマネジャー
 サービスの利用料金について、報酬改定から各サービスの「加算」についての説明義務までケアマネジャーに押し付けられています。通所介護の「3%加算」や「特定処遇改善加算」、「入浴加算の1と2の違い」等々について、なぜケアマネジャーが説明しなければならないのか意味が分かりません。医者がジェネリックの単価を患者に説明します?医療報酬改定の単位数の説明をします?サービス事業所が説明すれば良いのでは?報酬改定の説明は行政がやればよいのでは?


5)管理者要件が主マネ
 以前はケアマネジャーであれば管理者になれたのに、今は主任ケアマネジャー(主マネ)でなければ管理者になれません。主マネになるには5年の経歴が必要で、1発試験はありません。ケアマネジャーになる前のキャリアはガン無視ですかね?人を管理することとケアマネ業務のキャリアはイコールですかね?


6)事業所とのやり取りがFAX中心
 介護ソフトが各社バラバラなこともあり、サービス事業所との連絡は電話やFAXが中心になっています。IT化はどこへ。メールやクラウドで共有できれば楽なのですが、前途は多難です


7)件数制限がある
 特定事業所加算を算定しても、利用者1人当たりの単価は1万5千円~6千円。40人担当できれば60万円ほど稼げますが、なぜか担当は39人までと決まっており、それ以上担当すると、なんと報酬が「減額」されます。どんなに優秀な人でもそれ以上持てば減額です。町医者が1時間に診る患者に制限はありますかね?優秀な医師なら多くの患者を診察できるのでは?ちゃんと利用者を見ろ、とケアマネに言うのなら、医者にもちゃんと患者を見ろと言うべきでは?


8)義務、義務そして義務
 報酬制度改定のたびに、重要事項説明書で説明を求められる事項が増えてきます。事業所が付き合いのあるサービス事業所の割合を聞きたい利用者がどこにいるのか謎ですが、公平中立を声高に叫ぶなら行政が直接ケアマネ業務を行えば良いのでは?医者が取引のある製薬会社の割合をいちいち患者に説明しますかね。


9)国家資格ではない
 なんでもかんでもケアマネジャーに押し付けてながら、ケアマネジャー(介護支援専門員)は国家資格ではありません。なので免許は更新制です。質の確保?それなら医師も看護師も更新制にすべきでは?時代遅れの医療職は一人もいないとでも?そんなにケアマネジャーは使えませんか?だったらどうして、なんでもかんでもケアマネジャーにさせるのですか?


10)そんなこんなで嫌になる
 本来、ケアマネジャーは介護を必要とする人の<相談>に応じる<相談援助職>です。やりがいのある仕事です。ですが、そんなこんなで<相談業務以外の業務>が多すぎる。そして肝心の相談業務は無報酬。どれだけキャリアがあっても主マネでなければ一兵卒で、報酬は最初から最後まで頭打ち。件数制限があるので頑張って稼ぐこともできません。


ああ、素晴らしきかな、ケアマネジャー。
こんな仕事、誰がやる?
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