貯金をする理由
世の中には「宵越しの金は持たない」なんて言葉もありますが、
それは明日の暮らしが分からなかった時代の話で、
街をまるごと焼き払うような大火も起こらず、
銀行制度がしっかりとしている現代においては、
「給料もらったから全部使っちゃお♪」
「足りなきゃ借金しちゃお♪」
という考え方は、通常の場合、「ダメな考え方」なのではないかと思います。
ところが。
政治の世界では違うようで、国や地方の官僚の皆様は、
<予算は使い切る>
<予算は出来る限り多く見積もる>
<多く取った予算は使い切る>
ことに執念を燃やしていらっしゃいます。
家庭に置き換えれば、
<給料は使い切る>
<交際費や遊興費は出来る限り多く見積もる>
<多く見積もった交際費や遊興費は使い切る>
とでもなるでしょうか。
でもって、
<更に車が欲しいから借金をする>
なんてことをしていれば、そのうち借金で首が回らなくなるのは当然ですが、
<土地があるから大丈夫>とか
<親が土地を持っているから大丈夫>とか
<兄弟が金持ちだから大丈夫>とか
そんなことを担保にして金を借り続けると、
そのうち自分の土地でも、親の土地でも、兄弟の資産でも足りなくなるほどの借金を背負うことになる…
そういう人が、病気になって倒れる。
収入が途絶える。
そうなれば、残るのは借金だけなのですが、
なぜかそういう人に限って、「自分は病気にならない」という変な自信があり…。
<借金が1000兆円を超えても、金融資産はそれ以上あるから大丈夫>
<経済は成長し続けるから大丈夫>
<この国は、平和だから大丈夫>
<<<ニッポンは凄い国!!!>>>
な~んてことを言っていると…。
「歴史は繰り返す。一度目は悲劇として、二度目は喜劇として。」
とは、カール・マルクスの言葉ですが、
根拠のない自信が国を滅ぼした一度目は太平洋戦争でしょう。
もしかしたら、二度目は今回の新型コロナかもしれません。
国の対応は、もう笑うしかない。
では、三度目は?
無事生き延びたら、次は「非常時を考えることのできる政治家」を選んでいきましょう。
ニッポンすごい!なんて言っている奴は大抵ろくなものでは…おっと、これ以上は。
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